スイスとの国境地帯、ジュラ山脈の山間部で10月～翌年3月の間だけ作られる冬季限定チーズです。

ユーロアールではこの「モン・ドール」を自家製のモルジュ液(熟成作業のための特別な溶液)を用い毎日丁寧な追加熟成作業を行なっています。結果、本場フランスをも凌ぐ至高の一品に仕上がっています。ぜひ一度お試しください。(表面の皮ごとお召し上がりいただけます)

毎年10月の声を聞くとフランス人はそわそわし出します。それはノエル(NOEL=クリスマス)にピークを迎えます。蓋を開けると・・・どれひとつとして同じ形のない自然の起伏が見て取れます。柔らかい皮の下には、トロ～リととろけるクリーム状のチーズが隠されています。勿論皮もおいしいです。この柔らかいモン・ドールをぐるりと取り巻くこげ茶色の帯は、この地方に自生するエピセアと呼ばれる樅の木の樹皮です。柔らかいモン・ドールの型崩れを防ぐと同時に、樅の木の香りをチーズに染み込ませるためです。これがモン・ドールの独特な香りに一役かっているわけです。さて、このチーズの頂き方・・・。原則自由ですが、そのままパンにつけて食べる以外の方法を一つ・・・。まず、ワッパごと水に浸し、木にたっぷり水を含ませます(木枠が焦げるのを防ぐためです)。中央に小サジでぐるりと穴を開け、刻みニンニク・胡椒・白ワインをお好みの量入れます(ナツメグ、キルッシュワッサーを加えても美味です)。次にぐるりだけアルミフォイルで包み、180℃のオーブンで20分。パンやサラミ、茹でたジャガイモ、ブロッコリー、エビ、イカなどに絡めますとそれはそれは・・・。