アボンダンス・コンテと並ぶサヴォワ地方のAOP認定チーズです。豊かな感触の舌触りと、フルーティーな香りは、グリュイエールタイプの最高峰と言えます。17世紀のフランスの美食家“ブリヤ・サヴァラン”は、このチーズを「グリュイエールの貴公子」と讃えました。ボフォールはフランスのサヴォア地方の村々で作られます(1玉約40kg以上の大型チーズ)。通常ボフォールにはボフォール、ボフォール・エテ、ボフォール・アルパージュの3種類があり、このチーズを作る為に約480リットルのミルク(アボンダンス種の牛乳)が必要です。サヴォア地方は1年の約半分が雪に包まれます。冬季、牛舎の中で干草を食べた牛のミルクと、夏季、太陽のもとアルプスの山麓で牧草やハーブを食べた牛のミルクでは、チーズの味が違ってきます。それが各々に独特な個性を与えています。このアルパージュは夏季放牧中の牛のミルクのみで作るため、ひと口食べると1000種類の花の香りが楽しめるといい、長い余韻がワインの味わいを一層引き立ててくれることでしょう。

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