マンステルの名前はモナステール修道院(Monastère)からきたと云われ、7世紀に入ってからはマンステル村で作られていました。13世に入ると広く一般にも知られるようになりました。ヴォージュ山脈(Vosges)の東側アルザスで作られるものをマンステル。西側ロレーヌ、ジェラルメ(Gérardmer)で作られるものをジェロメと呼び現在に至っています。マンステルはパンと食べるよりも料理に多く使われます。熱々のジャガイモと合わせたりサラダと一緒に食べます。またクミンシードを添えて食べても美味です。香りも良くなりますし、消化吸収も高まります。食べごろは表皮が赤みがかってきた頃からで、ねっとりとした濃いミルクの甘みが味わえます。マンステルは年間900トンちかく製造されますが、そのうちの500トンは農家で作られています。